技術記事以外

技術記事以外の振り返りやその日学んだことのちょっとしたメモなどを置く予定です

This is us ・ The Bold Type・シルク・グレイズアナトミー 感想

最近見た海外ドラマの感想まとめ。

This is us 第1話 (アマプラ)

ヒューマンドラマが苦手な人以外はとりあえず何も調べずにシーズン1の第一話を見よう!1話は続きを視聴しなかったとしても単発ドラマで成立するくらいのクオリティとまとまりなので気軽におすすめしちゃいます。ただし所謂説明パートみたいなのはないので片手間に見てるとわけわからなくなるかも。 極力ネタバレなしで感想述べても1話未視聴の人には邪魔になりそうなので、残りの感想は下の方に書きます。

The bold type (Netflix, アマプラ)

おすすめ度4.2くらい。邦題がNYガールズダイアリーとかで全く印象が変わってしまっているのが残念なのですがそのまま横文字にしてもきっと意味がわからない人は結構いると思うし、訳しにくいのはわからんでもないので仕方ないのかもしれません。邦題だと笑いあり涙ありでも前向きに生きている女の子等の話って感じですよね。それも間違ってないのですが、その響きから想像するよりはもっと見応えのある作品だと思います。とはいえ基本的にトーンは重くないので、気軽にみられます。

女性誌の会社で働く人が主要人物であることもあり、性の話題や関連するシーンがそこそこ出てくるので見る場所は選んだほうがいいかもしれないですが、必要以上に変な強調がされているわけでもなく、登場人物も真面目に向き合っているのでイロモノ扱いせず数話みてもらえたらいいなと思います。

肌の色や性的嗜好からキャリア・病気の遺伝の話まで色々なことに登場人物たちが直面していくのですが、どれも教訓くさいことなく、何を押し付けることもなく描かれています。その迷い方も同じ年代(多分)の人間からするとそりゃそうなるよなとわかるような迷い方で、今までよりちょっとだけ現実味を帯びた形でそれぞれのトピックに想いを馳せたりしました。特に、まだパートナーもキャリアも決まってないうちに子供を持つかどうか決めなくちゃいけないって想像するだけで気が遠くなるくらい大変なことだろうなと感じて記憶に残っています。

主人公たちのボスであるジャクリーンがひたすらにかっこいい。未配信のシーズンも楽しみにしてます。

シルク (アマプラ)

おすすめ度は3.7くらいです。イギリス英語が好きな人や法廷ものが好きな人にはおすすめですが、変な話どこがいいとかいまだによくわかりません 笑 でもなんかみちゃう。あんまり笑い要素はないし全体的な色味も色彩薄めなのでトーンとしては若干重めでしょうか。 イギリスの法律ものは初めてみたのですがアメリカドラマで見ていた感じとは全然制度が違うので、えっ起訴と弁護両方同じ事務所の人がやるの!?とか調べる人と法廷に立つ人違うの!?とか何そのかつら!?とか色々驚きました。

グレイズアナトミー

有名すぎて食わず嫌いしていましたが見たら普通にハマりました。でもシーズン4くらいでもうお腹いっぱい状態になって挫折しています。何せ主人公とその恋の相手がも〜〜〜お互いにずっとしょうもないこと繰り返すのでもういいよ!ってなります。これが15まであるなんて信じられない。気になるので各シーズンのあらすじくらいは読むかも。とはいえシーズン1, 2くらいは普通に面白かったので手術シーンとかが苦手でなければ最初ちょっと見てみてもいいと思います。時々アメリカドラマならでは(?)の悲惨な事故の患者とかがあって震えます。

主演の女優さんのアンニュイな感じのお顔とかハスキーっぽい声とか個人的に好きでした。元モデル役の女優さんもまた別のどちらかというと正統派な美人でビジュアルは素敵です。(後半に行くにつれてキャラクターの性格が…) グッドワイフの最後の方の調査員の役の人がまたちょっとワイルドな色男役で出てきてここでもそういうテイストなんだとちょっと面白く感じました。そのほか色々なドラマで見かけたことある人が出てくるのでそういう意味でも少し楽しいです。

This is us S1~S4 (アマプラ)

おすすめ度は S1, S2 が4.3くらいでS3,S4 が4.0くらい。 シーズン3でジャックの過去編が入るあたりからちょっとダレ気味なのは否定できませんが、脚本は全体を通して結構良いストーリーです。殺人事件とか激しいアップアンドダウンがあるわけではなく、どちらかというと人生!という感じの話ですがだからと言って日常系と呼ばれるような何もない日常とかでもありません。肌の色の話や性的嗜好の話など色々出てきますが教訓くさい話でもないです。

私は所謂感動するタイプの話はとても苦手なのですがS1のファイナルの方はちょっと泣いてしまいました。そう言う泣けちゃう展開でも辛気臭くなるようなトーンでもなくて、じんわり染み込んでくる感じ。構成は最初と基本同じで、ずっと時代を行ったり来たりするのでやっぱり片手間にみるとついていけなくなるところが玉に瑕です。

メタ的な話をすると、S1のケヴィンの吹き替えが完全に高橋一生さんでもうなんなら顔がだんだん高橋一生さんに見えてくるレベル。やはり本職の声優さんの中に一人いる感じなのでどうしても浮いている感じになってしまうんですがだんだんケヴィンの個性みたいに見えて愛着みたいなものが湧いてきます。S2では声優さんに切り替わるのですがこれまた最初しばらく気づかなかったくらい声質が似ているもしくは似せられていて、それでいて全く浮かない吹き替えになっているのでキャスティングと声優さんの技術がすごいと思いました。

私が個人的に好きなのはベスです。なんといっても"ランダルってる"ランダルの暴走的な決断をいつもちゃんと一歩立ち止まらせて考えて、その上で大きな変化でもしっかり決める決断力があって、決めたらその後はそう簡単に揺れ動かない肝の座っている感じがかっこいい。ちゃんとランダルのこと考えて凄まじく言いにくいことでもズバッと聞いたり(あのウィリアムとのシーンはすごくよかったですよね。2人ともベスが心配してるだけなのをわかってあげて変に怒らないで笑いに変えちゃうところもいいし)サポートしてあげるしよくできた奥様だなあと思います。シンプルに美人なのでお顔が好きなのもある。ウィリアムとベスといえば手紙の絡みもとてもよかった。

個人的にはピアソン家くらい家族間の距離が密だとストレスで病気になりそう、と見てて思ってしまいます。血に意味をあまり感じないので特にランダルやケヴィンの血縁への情熱のようなものは一歩引いて見てしまいますがそう言うタイプの人間でもいい作品だなあと思える脚本なので家族愛とか苦手という人もあまり身構えずに試してみてください〜